読みました。
- いますぐ妻を社長にしなさい
- とにかく妻を社長にしなさい
と、
- 主婦でも大家さん
- 大家さん10年目
です。
一度に読んだわけでなく、それぞれ読んだ期間があいているので、ハナさんの記憶違いもあるかもしれませんが、資産を蓄えた妻社長と、僅かな利益しか得られず苦労が多い主婦大家さんとを読み比べて、決定的な違いがあると気づいたので書いてみますね。
作品紹介
最初に作品紹介を。
妻を社長にしなさいシリーズ
大手銀行に努めていた銀行員が投資に失敗して借金を抱え貧乏暮し。
そこから不動産(賃貸アパート)を購入してアパート経営が軌道に乗り、借金を返済、その後、数億円の資産を作ったというお話です。
主婦でも大家さんシリーズ
タクシー運転手の夫と漫画家の妻によるアパート経営のお話です。貯金が100万円しかなく、借金でアパートを購入して、ローンを返済するという綱渡りをしています。
銀行でお金がお有りられずにサラ金へ行ったり、なんだか不動産業者に振り回されている感じがしましたね。
苦労が多い割には、借金返済のために僅かな利益しかありません。
ハナさんには、とても怖くて出来ないですね。
決定的な差はなにか
この二人の決定的は違いは何でしょうか?
それは、法人にしたかどうか。これにつきます。
個人でアパートを買った主婦大家さん
主婦でも大家さんシリーズは、夫名義で賃貸アパートなどを購入しました。
つまり、賃貸のための個人の資産です。ですから、借金をしても、住宅ローン減税とかが使えないのです。
この漫画に度々出てくるのが、固定資産税の問題です。
毎春、しっかり請求されるのですよね。
アパートの管理等のトラブルでも大変で、なかなか収益も安定しないけれど、国から見れば不動産という資産を持つ資産家なのです。
実際は借金なのですがね。
法人でアパートを買った妻社長
一方の妻社長シリーズは、法人でアパートを購入しています。
そのため、借入金は減価償却で収益から引かれます。
だから、赤字決算でほとんど税金を支払うことなく法人としての資産を形成することが出来るのです。
その間、法人は妻社長への役員報酬はちゃんと支払います。夫も出資者として決められた報酬を貰います。
法人に資産が貯めれば、法人が夫名義の自宅を買い上げて、法人が妻社長の社宅として提供する。
これで、高額な買い物である自宅にお金を支払う必要はありません。
これが、節税と資産形成に大きな差を産んだのですよね。
本の中では「法人という魔法のマント」と言う表現を使っています。
合同会社
妻社長シリーズで紹介されていたのが、合同会社。
資産を守るためのプライベートカンパニーとしては非常に良いと紹介されていました。
合同会社とは、
合同会社(LLC)は、出資者全員が間接有限責任社員によって構成される会社形態です。個人事業主や合名・合資会社の場合、「事業破綻・倒産等に陥った場合は無限に責任を負う」こととなっていますが、合同会社は株式会社と同様に「間接有限責任」(詳細後述)にとどまるため、一定のリスクは回避できるという点が大きな特徴となります。以下に特徴(メリット・デメリット)を簡単にまとめましたが、合同会社を一言で言い表すと「零細企業(スモールビジネス)として運営していくには最適な会社形態」といえます。
ということで、事業規模が小さい法人にうってつけの法人だそうです。
主婦でも大家さんが、妻社長を読んでから不動産経営を始めていたら、どうなっていたんだろうかなって想像しちゃいますよね。
社会保険はどうするの?
税金と同じくらい支払額が大きいのが社会保障費ですね。
主婦でも大家さんは、漫画家の奥さんは個人事業主、タクシー運転手の夫は会社員(のち無職)ということで、ふたりとも国民年金や国民保険を支払っていたようです。
妻社長は、銀行員の夫の扶養に収まる額の報酬にしているみたいです。
扶養家族ということで、健康保険や厚生年金は銀行員である夫の被扶養者(配偶者)にしているみたいですね。
だから、妻社長は社会保障費を支払っていないようです。
パートで働く妻みたいなもの、ということですね。
ただし法人の経営者だと健康保険や年金などを、法人と個人が支払わなければいけないのではないかという解釈もあるそうです。
役員報酬を年間130万円以下に収めれば、健康保険や厚生年金を払わなくても良いというものではないみたいですが、ハナさんにはよく分かりませんでした。
ふたりともが国民保険や国民年金を収める主婦大家さんと、一人だけが健康保健と厚生年金を支払う妻社長。支払う額は健康保険や厚生年金のほうが高いのかもしれませんが、差を感じます。
まとめ
会社の社長さんとかが、立派なお屋敷に住んで、高級車を乗り回しているのが少し分った気がしました。
お金を稼ぐだけでなく、出て行く事も考えながら使わなければいけないのですね。